このようなハイハット・シンバルの音は、通常は「チャキン」「チィーン」という聴こえ方をします。
2枚のシンバルが貝のように閉じたところを叩いているので、「チャキン」という鈍い音に聴こえるのが常。
「シャ――ン」「キ――ン」などと残響音たっぷりの聴こえ方はしにくいものです。
ところが大抵のミドル〜ハイエンドクラスのイヤホンは「シャ――ン」「キ――ン」と派手に鳴らしてしまいます。細かい残響音までキャッチする高性能が災いして、不自然な聴こえ方になってしまう。
ハイスペックだからこそリアリティに欠けてしまうという、おかしな逆転現象が生じてしまうわけです。
当然、コージー・パウエルの入れるハイハット・シンバルのオカズが…
シャーン シャーン キーン
シャーン シャーン キーン
…と不自然なまでに音の余韻が伸びて聴こえたり、鮮明に鳴り過ぎてしまってメリハリに乏しくなることがあります。せっかくコージーが抑揚をつけて叩いた苦労が台無しになるわけです。
そこでHA-FX1100の出番です。ハイハット・シンバルのオカズが見事なまでに…
チャキン チャキン チィーン!
チャキン チャキン チィーン!
…とメリハリたっぷりに聴こえます。これぞコージー節!閉じたハイハット・シンバルの聴こえ方は、こうでなくっちゃ!
ウッド素材が不要な残響音を吸収することで自然な聴こえと響きを実現します。
それにHA-FX1100は、メタルギターのディストーション・サウンドの聴こえ方が自然です。
ちゃんとギュイ―――ンとした音がする。
このディストーション・サウンドが苦手なイヤホンも多いんですよ。ガサツにガーっと鳴ってしまったり。
それディストーションじゃなくて、ファズだよ
…とツッコミたくなります。
そんなガーガーと鳴ってしまうイヤホンで、クリス・インペリテリの「Venom」を聴くと…
※下のジャケット画像をクリックすると「Venom」の動画が観れます。
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